水場で補給するときも安心して使えます

2024-07-13

まで

簡単・スピーディに安全な水を手に入れる

 ここ数年は夏場になると、ココヘリへの通報の中に「水が足りない」「水がなくなり、動けなくなってしまった」という事案が増えています。酷暑・猛暑の影響があったとはいえ、少なくない人たちが水の補給に失敗してしまっているようです。少雪や少雨になれば、水場が枯れてしまうことはこれまで以上に増えてくるでしょう。とくに山行途中の補給が必須となる一泊以上の縦走では、できるだけ複数のボトルなどを持つようにして、かつ詳細な水場の情報入手を心がけましょう。

 山中での補給は山小屋で行なうか、沢水を汲むことになりますが、沢水を汲む場合は浄水器が頼りになります。「沢水は大丈夫だよ」とそのまま飲む人もいますが、汚染が問題になっている地域もあります。し尿による大腸菌、また、北海道にしかいないと言われていたエキノコックスが本州でも見つかっています。安全な水を手に入れる方法に「煮沸」がありますが、時間がかかるうえに燃料も消費します。有害な物質を短時間で取り除ける浄水器は、ライフラインの確保にとても有効な道具です。災害時にも役に立つアイテムなので、ひとつ持っておいて損はありません。